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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第22章 歪んだ愛

「スミヤさん…っ」
「おはよう」
薄レモン色のレースカーテンを背景に、ベッドの横に座っていたのは次男のスミヤ。
外出着でないスミヤは、亜麻色( アマイロ )の和服を着た姿で、手には果物を持っていた。
どうして彼が自分の部屋に…?
疑問に思いつつ枕元の時計を見ると、もうお昼過ぎだった。
「…あっ!学校が…」
「今日はお休みでいいんじゃない?」
起きたばかりで重たかった瞼も一瞬で開く。
「そういう訳には…──ッ…きゃあ!」
まさに飛び跳ねるように起きたミレイだったが、自分の格好を認識して慌てて布団に戻った。

