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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第22章 歪んだ愛

下半身は丸裸。
というよりブラも付けていないので、身に付けているのは薄紫のシャツが一枚。
「…なんで僕を睨むの」
布団を胸までたくしあげて非難めいた目を向けるミレイに、スミヤは不服そうに溜め息をついた。
「君をここまで運んだのは僕なのに」
「…運んだ…?」
「覚えていないのかい?君はあのまま気を失っていたんだよ。…二人に責められてね」
「──…//」
瞬間的に、昨夜の記憶が彼女の中に舞い戻った。
淫らで滅茶苦茶な、縁側の夜──。
「…っ…スミヤさんは、見てたん、ですか?」
「まぁ途中からだけれど」
「そんな…っ」
「──…今さら恥じらうの?」
廊下を歩いていたスミヤが、障子の向こうの異変に気付くのは簡単だった。
複数でするのは彼のシュミでなかったから、交ざらずに見ていただけ。
“ 今さら… ”
「わたし……あの時、は」
「…フフ、いいんじゃない?欲望に忠実な君はとても綺麗だったよ」
「……っ」
ミレイは俯いて黙ってしまった。
スミヤは棚に置いた皿の上のナイフを取って、果物の皮を剥いていく。

