この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第22章 歪んだ愛

「勘違い?」
「兄さんが猫を殺した理由は何だと思う?」
「そんなのわかりません…!!」
「だったら僕が、教えてあげる」
理由なんてどうだっていいと思っていた。
そんなミレイは、ここに、カルロがひた隠しにする秘密を読みとくためのヒントがあったとは…──思いも、せず。
「──…好きだから殺したんだ」
「好き、だから…?」
「言い方を変えようか。
殺すことが、兄さんの愛情。
…──それだけが唯一の愛し方なんだよ」
スミヤはゆったりとした口調で、優しく言い聞かせる。
ミレイに彼の言った意味が理解できただろうか。
否──おそらくは無理だろう。

