この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第22章 歪んだ愛

だからミレイは何も言うことができずに、ベッドの上で押し黙る。

その反応をスミヤは予想していたので、気にする素振りもなく話を続けた。





昔の話。


それはかれこれ9年も前の出来事。

スミヤは13才の子供だった。

ハルトはおてんばな8才で、カルロも…寡黙で大人びた15才の少年だった。


今と変わらない風貌のここ東城家では、一匹の猫を飼っていた。

青みがかった灰色の毛並みが美しい、ロシアンブルーの雌猫。

この家の住人は誰も律儀に世話をしなかったが、狩りの上手いその猫は勝手にエサを調達してきた。

ロシアンブルーは根がシャイで、人見知りが激しいことで有名だ。


けれど不思議なことに、その猫はカルロにだけ心を開いていたのだった。


カルロにだけ、尻尾をふり
カルロにだけ、可愛らしく鳴いた。


カルロにだけ腹を見せて眠る──

そんな猫を、カルロは追い払ったりしなかった。



/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ