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第23章 元凶

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『 …母さん 』



『 ……？……ああ…カルロ…ね 』



『 もう喋っても、平気なの？ 』



『 ﾌﾌ……、ええ、…大丈夫 よ。いつもの事… 』




都内の大学病院の、広々とした個室。

そこで寝かせられた女性の腕のチューブは、ベッドの横に立てられた点滴へと繋がっている。

それに引っ掛からないように気を付けながら、少年は手にした花瓶を枕元の棚に置いた。