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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第24章 血の因果( インガ)

「警察に出頭はできない」
「…そんな…!!」
「君が秘密裏に連絡すると言うなら、私はそれを…黙認しない。防ぐ手段はいくらでもある」
すまないね、と、付け加え
ヒデアキは、そこを退くようにミレイに微笑んだ。
彼女が退けないと…カルロの銃が当たってしまう。
依然として銃を下ろさないカルロは、いつ引き金を引いてもおかしくない状況なのだ。
そんな緊迫した部屋の中──
「──…なら僕は、彼女を手助けするよ」
何の前触れもなく声をあげた " 彼 " は
優雅に扉をノックして、三人の前に現れた。

