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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

「…あいつの趣味だ」
「…ごッ…ごめんな さい…!!」
聞いてはいけないことを……
“ また、自分は……! ”
焦ったミレイの手元が狂う。
半分ほど引き出した本が手から滑り落ちそうに。
「あ…!」
「──?」
反対の手でそれを防いだものの、勢いをつけすぎて本棚全体を揺らしてしまった
「‥‥ッッ」
取った本の横に置かれた箱が傾き
彼女の頭上に降ってくる──
“ 危なっ…─ ”
「──…!!!」
「チ…!!」
蓋が開き、中に詰まっていた書物がばらまかれた
ミレイは咄嗟に頭を庇った
目を閉じてしゃがみそうになった時──
横から強く腕を引かれ、彼女は本の落下地点から間一髪で退いた。

