この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第28章 奪回

大人が集まるこの空間でミレイは最年少だ。
けれど正装した彼女の魅力はしっかりと女性的で、LGAにいた時とはまるっきり雰囲気が違っていた。
無地の白いワンピースドレスは背中を大胆に開いており、肩から手首はレースの布地がぴったりと覆っている。
露出の多い服だが…彼女の細身の体型のおかげでイヤらしさはなかった。
「石頭白( イトシロ )局長!そちらの方が、例のお嬢さんですか?」
「そうです。このような場に連れてくるのは初めてですが」
「お披露目というわけですな」
ミレイの横で男と話すのは、彼女の父親──ジンである。
彼のもとには、次から次に人が挨拶にやって来る。
そういった人達にミレイも丁寧に挨拶した。
「はじめまして」
「可愛らしいお嬢さんですね。ぜひとも私の息子を紹介したい」
本気か冗談かわからない事を言いながら、相手の男はミレイの美しさをほめる。
そして次の挨拶のために別の場所に移動して行った。

