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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第29章 契約の熱

「わたしと契約を…──」
どうか…
「わたしのものに、なってほしい……!」
「契約、成立か」
「……っ」
間近の横顔が再び唇を当ててくる。
同時に肩を掴まれて、車のドアに抑えられる。
ヂュッと強めの音が彼女の鼓膜に甘く刺激を送り、吸い付かれた痛みがチクンと身体の奥に熱を渡す。
「承諾書も、押す判( ハン )も…あいにく俺は持ち歩かない」
「…ッ…ぅ、…ぁ…」
「代わりだ、ここに印をやる……」
首の後ろに回した手で彼女の髪をよけ、瞼を下ろしたカルロは露な首筋に舌を這わした。
「あんたのここ……刻んでやる。他の奴が引くくらいの……ドギツイのを、無数に」
「…ハ、…!! ぁ」
「……俺の熱を感じなよ」
契約の判は、一度だけとは限らない。
ミレイの息を乱しながら…何度も何度も、押し付けられた。

