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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第5章 ハダカの再会
ミレイは強く咳き込むこともできずにぐったりとしている。
ハルトはそんな彼女の両手首を掴むと、後ろの岩に押し付けた。
「味見させろ…」
「……ンっ」
彼女はこの状況を疑った。
“ キスされてる……!? ”
唇を重ねてきたハルトが、舌を口内に差し入れてきたのだ。
「ん、んっ…ンー…!!」
こんな男に唇を奪われる嫌悪感ももちろんだが
湯に頭を沈められたばかりで息苦しい。
まともに息を吸うことを許されず、彼女はまたもや追い詰められていった。
「…舌噛んだら…殺すからな」
「…ハァ‥、ッ─ん、んん‥‥っ」
湯責めの効果はなかなかのもので
彼女は激しく抵抗できない。
好き勝手に舌を抜き差しされるうちに、こもった声さえ出せなくなる。
“ クラクラ、する… ”
酸欠だろうか。
──彼女はこの時気付かなかったが
それはただ呼吸ができないせい…だけではなくて、ハルトの舌使いが異常に上手いせいでもあった。