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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第5章 ハダカの再会
「…親父が、お前を」
その意味深な笑みに、背筋が凍る。
逃げ出したい。
今すぐ、彼の前から逃げ出したい。
「…や、…やめて…」
その顔は危険すぎた。何故かというと、目の前に大好きなオモチャを与えられた子供のそれと似た雰囲気を持っているからだ。
「お願いやめて!」
「うるせぇよ」
「‥‥!!!」
叫んだミレイの頭を、男は容赦なく湯に沈めた。
不意を突かれたせいで彼女は湯を飲んでしまい、息苦しくて手足を動かす。
しかし頭を掴んだ手は微動だにせず
“ 殺さ れ、る…── ”
彼女はそれを覚悟さえした。
ゴポ、ゴポ、ゴポ...
熱くて、苦しい
手足が思うように…動かない……
──グッ
「‥‥パ、プハッ!‥は…ハァ、‥ハァ」
「ん、いい具合だな」
抵抗の力が無くなってきた頃合いで
ハルトは彼女を引き上げた。