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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

わかっている。

彼は、ミレイからの次の " おねだり " を待っているんだ。

疼いて疼いてどうしようもない場所に、彼の熱を穿ち、掻き回してほしいと。


「…ドレス、吹き出した汗で、あんたの身体にくっついている…。…いいな、エロくて」

「…‥はぁ‥…んん…、ン─」


でもこの底無し沼は、彼に頼んで引き上げてもらうのも躊躇してしまうくらいにミレイにとって心地好かった。

隘路( アイロ )に入り込んだ指がもたらす
甘くて優しくて…ハチミツみたいな、快感。

いつまでも舐めていたい。

彼が与えてくれる限り、ずっと味わっていたいと思わせられる。


けれど──…


「…カルロさん、もう…ァ…っ、挿れて、下さい」

「…何を」

「カルロさんのを…ッ…─ン、ハァっ…、ぁ…//」

「いいのか?」


このままの優しい愛撫では、本当の彼を、抱き締めることができないとミレイは知っていた。


「俺のでやるなら、…優しくとか、できない」

「…そ‥れでも、いいです…っ」


だってこの優しさはカルロさんの愛とは違う。

カルロさんの愛情は──もっと、歪んでて

ハチミツみたいに、わたしを甘やかしてはくれないもの…。



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