この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第30章 欠けた愛を 抱きしめて

全てが愛おしかった。
二度とお前を逃がさないのだと、固くおろされ開かない錠( ジョウ )も。
肌に当たる、冷たくて切ない鉄の温度すらも。
ミレイを閉じ込めた檻は彼女を魅了し、その内側に取り込んだ。
二度と手放さないように…。
決して、失わないように…。
「…ハァ…っ…、…また…ッ…イクのか」
「‥‥ぁぁ、あ…!!‥‥ッ─ぅ、ハ、‥アっ‥!」
ミレイの下半身には力がこもりビクビクと細かく震えている。
──もうずっと、この状態だ。
絶頂への導きに抵抗できないミレイは、せめて…意識だけは保とうと…──
「‥カ…ロ‥、サ─‥ン」
呂律( ロレツ )のまわらぬ淫らな舌で、男を呼ぶ。
「…こっちも…ッ、ハァ、触ったら…」
「んあああっ‥」
「ああ…、クク……っ… すごい、な」
そんな有り様に堕とされた彼女を、堕とした本人はねっとりと…ねっとりと、いたぶりぬく。
二人の接合部に伸びた指で、放ったらかしにされていた肉粒を撫でながら
「もっといい声、っ…ハァ…、聞かせな、よ…!!」
強く噛んだ奥歯の隙間から、吐息混じりの低音で挑発する。

