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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

───…
ジジッ.....
「──…はい、マルタイ( 警護依頼人 ) は店内です。そこで商談があるからと……」
高級ブティックや海外ブランド店が並ぶ通りの一角の、路地に潜むミレイは無線に報告を入れた。
彼女は今、商談に出掛けるという依頼人を車で送った後で、危険が及ばないように距離を置いて見張っている。
依頼人の横には別のガードマンが常に一緒に行動しており、まだ半人前のミレイは店の外で待つのが仕事だ。
「人通りは激しいですが、怪しい人物は今のところ見当たりません。…はい、見張りを続けます」
依頼人は何者かに命を狙われている。
怪しい者が店内に入らないように、道行く人々を路地から観察しているのだ。

