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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

報告を終えて無線を切ったミレイ。
“ 異常はなし、…でも、油断は禁物 ”
店の入り口を注視しながら、ガラス張りのビルからの反射光を手で遮る。
真夏の炎天下。
街はうだるような暑さだった。次の瞬間──
....
ガッ!!
「───ッ……ん…!? 」
突如
通りの様子に意識を集中させていたミレイは、まんまと背後をとられた。
“ しまった…!! ”
「…ん、んん!…っ……!!」
口を塞がれている。
腰の辺りに鋭い物をあてがわれたのを感じた。
刃物──
だがミレイは怯まず、瞬時に身体を反転させつつ、背後の人物に蹴りをおみまいした。
「…ちっ…!! 」
「…ハァっ…誰なの!? 」
ミレイを襲ったのは大柄な男だった。
彼女は素早く後退して、男と距離をとった。

