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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常

「ずっと…いたってこと…?」
「……」
「い、いつからですか…?」
「さぁ。…邪魔だからさがっとけば?」
素っ気ないようで、カルロはミレイの反応を楽しんでいる。
「こそこそ話すな!」
存在を無視された男は怒り、刃物を向けてカルロに突進した。
カルロは彼女を半身で庇い男の攻撃をかわす。
勢いあまってこけそうになった男は、なんとか踏みとどまって二人に振り返った。
「お前らがあいつを護衛してんなら容赦しないからなっ。邪魔するなら一緒に刺してやる…!」
「人の話聞けないの?あんた」
男は頭に血がのぼっているようだ。
カルロは溜め息をついて呆れ顔で男に近付いた。
「この…ッ」
「……」
男が突きだした拳を、身体に当たる直前で上にはらう。
そして相手の肘を狙って殴り返した。
さらに続けてカルロがわき腹に蹴りを入れると、男はうめいて苦しみ…がむしゃらに刃物を振り回した。
「…ッ…素人か…」
切っ先を避けるため一旦 身を引いたカルロ──
のように見えたが、彼の手は素早く男の手首を掴み取る。

