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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第1章 Prologue──あの日の青年
職員を押し退けてベッドから飛び降りた彼女は、机の上の引き出しを開けて、そこにある木箱を取り出した。
木箱を開けると、亡き母の形見が入っている。
“ …ほら、やっぱり ”
『 同じバッジ…!! 』
母の形見は、青年のジャケットに付いたそれと全く同じ物。
『 なら、あの人は── 』
.......
それは運命的な出会い。
…偶然。
その小さな事件と、顔すら知らない青年との出会いは、彼女の胸にしまわれる。
そして二つのバッジは、仲良く木箱に収められた。
なんの因果か…この出来事が
彼女をあの場所へ導くことになる。
あの青年との、再会へと───。
────…