この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第6章 誤解
ギシッ
布団から脚を出して降り立つと、ベッドと一緒に自身の下半身がきしむ。
「……っ」
べつに…記憶がまるっきり無いわけじゃない。
自分を解放してあの男が去った後、なんとか服を着て…ふらつきながらここまで帰ってきた。
ちゃんと覚えている。
ちゃんと……
「…っ…いや」
あの男に、どんな屈辱を受けたかを。
そして自分の身体が…どんな反応をしたのかも。
一晩という短い時間は
彼女からその悪夢を取り去ってくれないようだ。
…忘れたいのに
《 エロい声出すなよ 》
忘れたい
《 正義感の強いお嬢さん── 》
忘れたい…!
《 自分の弱さを、思い知れば? 》
ギュウゥ‥‥
思い出すことで震えた身体を、自身の片腕で抱き締めた。