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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第6章 誤解
「LGAにようこそ、諸君」
授業の始まりは、教官の挨拶とガイダンスだ。
「この講義では、君たちにガードマンとして必要な知識と常識を身に付けてもらう」
教官は教壇に立つでなく
喋りながらゆっくりと席の間を徘徊していた。
「他の養成校ではガードマンを用心棒と混同し、武術ばかりを教える所もある。元警察官や武段所有者がろくに訓練もせずにガードマンを名乗っている。──しかし、我々から言わせれば彼等はてんで素人である」
それはテレビをはじめメディアからのイメージなのか…。
確かに、ボディーガードの需要に目をつけて腕や体力に自信のある者が転職しがちだ。
中には元軍人の外国人も多い。