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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
帰り道の食堂入り口でテイクアウト用のサンドイッチをもらい、学生寮の横を通り過ぎて東城家にたどり着いた。
外門は相変わらず開いているし
そして玄関の扉も…
ガチャ
鍵がかかっていない。
“ 無用心な気もするけど… ”
それとも何か特別なセキュリティシステムでもあるのだろうか。
脱いだ靴を収めて、彼女は廊下を渡った。
“ 部屋に戻ったら急いで仕度して…っ ”
荷物を置いて、タオルと替えの下着を持って
…お風呂だ。お風呂に入らないと。
──ミレイの急ぎの理由はこれだった。