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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
今はまだお昼。
この時間帯にお風呂に入る人はいないだろう。
そこが狙い目だった。
脱衣所の鍵があてにならないことを知ってしまったから、こうでもしないと安心して入れない。
部屋で支度をすませた彼女は風呂場に直行した。
“ 中には…誰もいない ”
脱衣所に荷物がないこと、露天風呂に人影がないこともしっかり確認。
よし、入ろう!
「あ…れ」
その時、脱衣所の扉の横に
見覚えのない棒が二本。
“ こんなの昨日は無かったような ”
木製の棒を手にとって眺める。
これはもしかすると、支え棒なのではないかとすぐに思い至った。
試しに一本を、横引き式の扉と壁の間に差し入れてみると…
「ぴったりだ…」
もう一本は、上の方に。