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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第7章 障子の向こうから
声の聞こえる部屋は案外、近かった。
その部屋には電気もついているようだ。
それを確認して、閉まっている障子を恐る恐る開けると…
“ また雰囲気の違う部屋… ”
床には畳ではなく絨毯( ジュウタン )が敷かれていて、天井も高めの、ちょうど洋館の一室のような部屋だった。
「……アっ…、ん」
「……!!」
これって、もしかして
“ もしかしなくても、喘ぎ声だ…っ ”
その部屋に置かれた
ひとり掛け用のソファーの上。
開けた障子の隙間から覗く彼女には、ソファーに座る大人の女性がしっかりと見えた。
「…あっ、ハァ…ハルト、くぅん……」
そして、向かいのソファーに脚を組んで座る青年の後ろ姿も──。