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星の島で恋をした【完結】
第14章 《十四》
*
目が覚めたら寝台に寝ていた。
……というのもどういう状態なのだろうとセルマは思うのだが、そういえば昨日、かなり遅い時間まで降ってくる星を見ながらリクハルドといちゃついていたことを思い出した。
なにか話をしていたわけでもなく、見つめ合ってはキスをするという、なんというか、それだけで死ねそうなくらい恥ずかしい行為。これならばまだ身体を合わせて繋がって……の方が恥ずかしくないのではないだろうか。
……いや、そっちはそっちで恥ずかしいから却下。
そんなことを思いながら、セルマは寝台の上で頭を抱えて身悶えていた。
まさか自分がこんなにも甘ったるいことをするとは思っていなかったのだ。
視線を絡めて、お互いの身体を抱きしめてぬくもりを確認して、唇を重ねて、舌を絡めて……。
「ぅゎぁぁぁぁぁ」
思い出しただけで悶絶できる。羞恥で死ねる。
「セルマ、そろそろ話しかけてもいいか?」
「うわああああ!」
まさか見られていたとは思わず、セルマはまた別の意味で恥ずかしくて心臓がどきどきして、耳まで真っ赤になった。
死ぬ、というかリクハルドに殺される。
「なななな、なに」
「ご飯にしないか」
「……あ、うん」
顔を見たいけれど、見たら恥ずかしいから微妙に視線を逸らしてセルマは返事をした。
「セルマ?」
「ぅゎぁっ!」
「どうして視線を合わせてくれない?」
「ぅぅぅ……」
相変わらず輝く金色の髪と瞳でそれだけでも眩くて仕方がないのに、さらにこれに甘ったるい表情が加わるのだから恥ずかしくてほんとに死にそうになる。
「セルマ、おはよう」
「……お、おはようございます……」
どうにか挨拶は返せたものの、とにかく、恥ずかしくて仕方がない。顔が上げられない。
「ふふっ、真っ赤になってかわいい。セルマ、好きだよ?」
「な、なんで疑問系なのよっ」
「なんでだろうね? おはようのキス、してもいい?」
「ぅ……、はい」
目が覚めたら寝台に寝ていた。
……というのもどういう状態なのだろうとセルマは思うのだが、そういえば昨日、かなり遅い時間まで降ってくる星を見ながらリクハルドといちゃついていたことを思い出した。
なにか話をしていたわけでもなく、見つめ合ってはキスをするという、なんというか、それだけで死ねそうなくらい恥ずかしい行為。これならばまだ身体を合わせて繋がって……の方が恥ずかしくないのではないだろうか。
……いや、そっちはそっちで恥ずかしいから却下。
そんなことを思いながら、セルマは寝台の上で頭を抱えて身悶えていた。
まさか自分がこんなにも甘ったるいことをするとは思っていなかったのだ。
視線を絡めて、お互いの身体を抱きしめてぬくもりを確認して、唇を重ねて、舌を絡めて……。
「ぅゎぁぁぁぁぁ」
思い出しただけで悶絶できる。羞恥で死ねる。
「セルマ、そろそろ話しかけてもいいか?」
「うわああああ!」
まさか見られていたとは思わず、セルマはまた別の意味で恥ずかしくて心臓がどきどきして、耳まで真っ赤になった。
死ぬ、というかリクハルドに殺される。
「なななな、なに」
「ご飯にしないか」
「……あ、うん」
顔を見たいけれど、見たら恥ずかしいから微妙に視線を逸らしてセルマは返事をした。
「セルマ?」
「ぅゎぁっ!」
「どうして視線を合わせてくれない?」
「ぅぅぅ……」
相変わらず輝く金色の髪と瞳でそれだけでも眩くて仕方がないのに、さらにこれに甘ったるい表情が加わるのだから恥ずかしくてほんとに死にそうになる。
「セルマ、おはよう」
「……お、おはようございます……」
どうにか挨拶は返せたものの、とにかく、恥ずかしくて仕方がない。顔が上げられない。
「ふふっ、真っ赤になってかわいい。セルマ、好きだよ?」
「な、なんで疑問系なのよっ」
「なんでだろうね? おはようのキス、してもいい?」
「ぅ……、はい」