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海棠花【ヘダンファ】~遠い約束~
第4章 求め合う心
「そうか? で、そなたもたった今、私を見て、変わった―、もとい面白き男だと思うたと?」
「はい」
梨花は大きく頷いた。
「で、私のどこがそんなに面白い?」
「申し上げてもよろしいのですか?」
窺うように問うと、南斗は大真面目に頷いた。
「よろしい、言ってごらん」
それでは、と、梨花も真面目そのものの表情で応えた。
「まず、真面目なのかと思えば、そうでもない。かといって、不真面目なお方というのでもなく、やはり真面目でいらっしゃいます。色々なお顔があって、どれが本当の若さまなのか、判りません。ゆえに、面白きお方だと申し上げているのです」
「はい」
梨花は大きく頷いた。
「で、私のどこがそんなに面白い?」
「申し上げてもよろしいのですか?」
窺うように問うと、南斗は大真面目に頷いた。
「よろしい、言ってごらん」
それでは、と、梨花も真面目そのものの表情で応えた。
「まず、真面目なのかと思えば、そうでもない。かといって、不真面目なお方というのでもなく、やはり真面目でいらっしゃいます。色々なお顔があって、どれが本当の若さまなのか、判りません。ゆえに、面白きお方だと申し上げているのです」