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花咲く夜に
第1章 邂逅
しばらくそのままジタバタもがいたが、
動けず脱力した………
男はやっと唇を離す。
「なぁにすんのよー」
パンッと男の頬を叩いた。
男は目を伏せて(痛みを堪えたのだ)、
「………あのさ。
あなた、手も足も動くでしょ。……ショックかもしれんけど。
俺は今死ぬのは勿体ないと思う」
「…………」
「だって、これから先楽しいことがあるかもしれない。
家族?あんたまだ若いだろ。30歳過ぎても子供産めるよ。
それだけの男だったんだよ、そいつは。ラッキーだよ逆に。
あんたを好きで好きで、本当に守りたいと思うヤツが居るかもしれないだろ」
それに、と付け足す。
「死ぬのはいつでもできる。
ただ、それをしたら最後…生きることは二度とできねんだよ」
めぐるは髪もボサボサのまま、
男を見ていたが。
「……じゃああなたがそうしてよ」
「えっ」
「えっ、じゃないでしょ。今言ったじゃないの。
好きで好きで、本当に守りたいと思うヤツが居るかもって。
居ないもん。だからあなたがそうなって」
動けず脱力した………
男はやっと唇を離す。
「なぁにすんのよー」
パンッと男の頬を叩いた。
男は目を伏せて(痛みを堪えたのだ)、
「………あのさ。
あなた、手も足も動くでしょ。……ショックかもしれんけど。
俺は今死ぬのは勿体ないと思う」
「…………」
「だって、これから先楽しいことがあるかもしれない。
家族?あんたまだ若いだろ。30歳過ぎても子供産めるよ。
それだけの男だったんだよ、そいつは。ラッキーだよ逆に。
あんたを好きで好きで、本当に守りたいと思うヤツが居るかもしれないだろ」
それに、と付け足す。
「死ぬのはいつでもできる。
ただ、それをしたら最後…生きることは二度とできねんだよ」
めぐるは髪もボサボサのまま、
男を見ていたが。
「……じゃああなたがそうしてよ」
「えっ」
「えっ、じゃないでしょ。今言ったじゃないの。
好きで好きで、本当に守りたいと思うヤツが居るかもって。
居ないもん。だからあなたがそうなって」