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花咲く夜に
第7章 離脱
夜、

貴斗はめぐるがしんどくないように食器・流しの後片付けをした。

『タカ何かあったか?
何時もは食べたら放置のくせに』
昭恵はめざとい。



めぐるが出来なくても、
祖母が居るから今までは食器も片付けしなかったのだ。


『たまにはねー』


『いつもしなさいよ』
と昭恵。


めぐるは嬉しく、
笑ってしまう。


『いたたた……』
笑うと傷が痛む。


『大丈夫か?』

『………わ、笑わせないで………』

『分かった』
と急に無表情になった貴斗を見て、
また吹き出しそうになる。


『いだだだだ』
軽く食べ、早めに2階に上がって横になった。


――――盲腸の激痛が起こる直前。

元婚約者だった雄大から、突然のTELがあった。

削除していたし、
存在すら忘れてしまっていた。
『優菜が出産したら気持ちが冷めてしまった。
離婚したいんだ。
また会えないか』

と言われ、
めぐるは(私はこんな人と将来を約束しちゃってたのね………)
と冷え冷えとした感情になった。
自分に失望をし、
優菜に同情した。


その直後、
メールが来たため返信して着信拒否をしようとしたらじわじわとお腹が痛み始めたのだ。





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