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花咲く夜に
第8章 旅立
座敷間に移動した。


めぐるは昭恵に気付かれないように涙の跡を洗面所で流し、

お茶を淹れた。



『貴斗さんどーしちゃったんですかねー』
拓海はめぐるから聞いているが、
知らないフリを装い腰を下ろした。


明日・土曜の仕事を急いで片づけた。
夕方猛ダッシュで着替えて高速に飛び乗った。。


めぐるの弟である立場だから根掘り葉掘り訊くのは躊躇った。
訳知り顔で割って入るのは憚れる。


昭恵はお茶を受け取りズズズ……
と啜る。


眉間に皺が寄っていた。

『タカのことだ、
そのうちプラッと帰ってくるんだろうけどなぁ。
敵わんよ……
せめて一言言えばいいのに』
ぶつぶつ文句を言っている。

見ると文句を言う辺りそんなに心配はしていないらしい。


(帰って来るって確信はあるんだなぁ)

拓海は『アキちゃん、
このパン最高に美味いから。
お土産食べて〜』
と盛り上げた。


『…あ。
今、優さんが来たんです』めぐるがコロネをかじりながら言う。

『え!
郵便局首かい?』

『困るとは言ってました………』

『そらそうだわなぁ……』頭に手を充てる昭恵。
『私代わりに行っていいですか?
……梅雨で時間が空きますから』

『そりゃあ、
代わりが出れたらいいかねぇ?
優に訊いてみないとなぁ』

『私連絡してみます。
せめて週2日か3日は出れたら違うと思うし』
めぐるは直ぐに優にTELをした。
了承を受け、月曜日から短期バイトで雇用されることになった。

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