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花咲く夜に
第8章 旅立
夜になった。
めぐるは母・恭子にTELをする。
自室で、落ち着いて話そうと思って座っている。
『もしもし?』
『あ、母さん?』
『めぐる、声が久しぶりね(笑)。
暑くなったわねぇ』
『うん……』
『どうしたの?
何かあったわね?』
『えっ、
何で分かるの…』
『あなたがTELをしてくるなんて余程じゃなきゃないでしょ?』
母――正確には養母――は、
柔らかくそう言う。
『あ、あのね………
子供ができた………』
『――――え?
ええっ?こっ、子供??
めぐる妊娠したの?』
『―――うん…』
『ちょっと待ちなさいよ、お父さーん!ちょっと来てぇー』
母・恭子は穏やかでおっとりした女性だ。
が、さすがに娘の突然の妊娠報告にはパニックなようで父を呼んでいる。
『母さん!
父さんには未だ言わないで!』
めぐるは慌てて制した。
『えっ、何でよ?』
『実は………』
めぐるは、
貴斗の家庭の事情のこと・実の父親が居る東京へ行ったきり連絡がつかないことを話した。優に届いたメッセージの内容も。
『……まあ………
そうなの?』
めぐるは母・恭子にTELをする。
自室で、落ち着いて話そうと思って座っている。
『もしもし?』
『あ、母さん?』
『めぐる、声が久しぶりね(笑)。
暑くなったわねぇ』
『うん……』
『どうしたの?
何かあったわね?』
『えっ、
何で分かるの…』
『あなたがTELをしてくるなんて余程じゃなきゃないでしょ?』
母――正確には養母――は、
柔らかくそう言う。
『あ、あのね………
子供ができた………』
『――――え?
ええっ?こっ、子供??
めぐる妊娠したの?』
『―――うん…』
『ちょっと待ちなさいよ、お父さーん!ちょっと来てぇー』
母・恭子は穏やかでおっとりした女性だ。
が、さすがに娘の突然の妊娠報告にはパニックなようで父を呼んでいる。
『母さん!
父さんには未だ言わないで!』
めぐるは慌てて制した。
『えっ、何でよ?』
『実は………』
めぐるは、
貴斗の家庭の事情のこと・実の父親が居る東京へ行ったきり連絡がつかないことを話した。優に届いたメッセージの内容も。
『……まあ………
そうなの?』