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花咲く夜に
第8章 旅立
タイムカードを押して仕分けを始めた。
昼前になり、
優が『めぐ……っと、
美藤さん!ちょっと来て』とめぐるを呼んだ。
『はい!』
めぐるは川崎さんに一礼し、
優が手招きする方へ向かう。
職員トイレの横。
皆勤務中のため人気(ひとけ)がない。
『聞いたよ、美園から。 おめでとう』
優が朗らかに笑った。
めぐるは、優の笑顔を見て………
視界が潤んだ。
涙がぽとりと落ちる。
『めぐるちゃん……
貴斗が居ないからだよね?』
『………っく、
ご、ごめんなさい…勤務中なのに』
優は肩をすくめ、
『俺、美園から聞いて直ぐに貴斗にメッセージとTEL入れたんだ。
先に言っちゃったらマズイかなと思ったけど』
と話す。
めぐるは顔を上げた。
が、
優の表情は浮かない。
『返事も来ないんだよ。
何やってんだろ?アイツ』
めぐるは期待した気持ちが崩れた。
一瞬、何か連絡があったのかなと思った………
昼前になり、
優が『めぐ……っと、
美藤さん!ちょっと来て』とめぐるを呼んだ。
『はい!』
めぐるは川崎さんに一礼し、
優が手招きする方へ向かう。
職員トイレの横。
皆勤務中のため人気(ひとけ)がない。
『聞いたよ、美園から。 おめでとう』
優が朗らかに笑った。
めぐるは、優の笑顔を見て………
視界が潤んだ。
涙がぽとりと落ちる。
『めぐるちゃん……
貴斗が居ないからだよね?』
『………っく、
ご、ごめんなさい…勤務中なのに』
優は肩をすくめ、
『俺、美園から聞いて直ぐに貴斗にメッセージとTEL入れたんだ。
先に言っちゃったらマズイかなと思ったけど』
と話す。
めぐるは顔を上げた。
が、
優の表情は浮かない。
『返事も来ないんだよ。
何やってんだろ?アイツ』
めぐるは期待した気持ちが崩れた。
一瞬、何か連絡があったのかなと思った………