この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
花咲く夜に
第8章 旅立
『貴斗の心臓の音、
すごく速いよ?』
『………めっちゃ緊張したもん……
めぐるのお母さんに頭下げるとき。
責められるの覚悟してたし…………
ここに、居るんだもんなぁ』
貴斗は手を伸ばしてめぐるの下腹を撫でた。
『………ありがとう』
『ん?』
『貴斗、ありがとう。
私と出逢ってくれて』
めぐるは左手を空に翳す。
指輪にダイヤモンドが一粒光っていた。
『あ。
そういえば………
何で醍醐山桜に居たの?』
貴斗は頬を赤くした。
『……叱られると思って。黙って留守にしたことも、めぐるを妊娠させちゃったことも。ちょっと気持ちを引き締めてから帰宅しようと』
『ふふっ……
私びっくりしたよ。
貴斗が居なくて不安で寂しくて、
爆発して泣いてたらいきなり居るんだもん』
貴斗の指がめぐるの髪を撫でた。
『伸びたな、髪』
『うん。
ね、ぎゅってして』
貴斗は体を軽く起こし、
めぐるを抱き締めた。
膨らみを触る。
『んっ………』
唇を重ねた。
徐々に激しいキスになっていく。
『………っはあっ……』
貴斗はめぐるに体重をかけないように気をつけながら、
覆い被さった。
目が合って見つめ合う。
貴斗はめぐるの前髪を手のひらで上げた。
白い額。
そこに唇を着ける。
チュッと……
『めぐる。
めぐる…………』
貴斗は何度も何度も名前を呼んだ。
愛しげに。
瞳が和やかに光っていた。
―――2人で、〔これから〕が始まる。
すごく速いよ?』
『………めっちゃ緊張したもん……
めぐるのお母さんに頭下げるとき。
責められるの覚悟してたし…………
ここに、居るんだもんなぁ』
貴斗は手を伸ばしてめぐるの下腹を撫でた。
『………ありがとう』
『ん?』
『貴斗、ありがとう。
私と出逢ってくれて』
めぐるは左手を空に翳す。
指輪にダイヤモンドが一粒光っていた。
『あ。
そういえば………
何で醍醐山桜に居たの?』
貴斗は頬を赤くした。
『……叱られると思って。黙って留守にしたことも、めぐるを妊娠させちゃったことも。ちょっと気持ちを引き締めてから帰宅しようと』
『ふふっ……
私びっくりしたよ。
貴斗が居なくて不安で寂しくて、
爆発して泣いてたらいきなり居るんだもん』
貴斗の指がめぐるの髪を撫でた。
『伸びたな、髪』
『うん。
ね、ぎゅってして』
貴斗は体を軽く起こし、
めぐるを抱き締めた。
膨らみを触る。
『んっ………』
唇を重ねた。
徐々に激しいキスになっていく。
『………っはあっ……』
貴斗はめぐるに体重をかけないように気をつけながら、
覆い被さった。
目が合って見つめ合う。
貴斗はめぐるの前髪を手のひらで上げた。
白い額。
そこに唇を着ける。
チュッと……
『めぐる。
めぐる…………』
貴斗は何度も何度も名前を呼んだ。
愛しげに。
瞳が和やかに光っていた。
―――2人で、〔これから〕が始まる。