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魂喰い姫〜コンクイヒメ〜
第1章 魂を喰らう
――時は戦乱の世。
男たちは馬に乗り、
槍と弓を携え甲冑を着込んで駆け回るのが仕事だった。
女たちは藁葺き屋根の家で子を産みおとし、
乳を飲ませて遊ばせた。
川で布を洗い、野鳥を捕らえては卵を産ませて食う。田畑を耕して出来た草で物々交換して生命を繋いでいた。
みな戦で死んでいった。人が死んでも誰も不思議に思わない。
飢饉があり、病が流行り、人間が生まれては消え生まれては消えた。
その時代に『魂喰い姫』と呼ばれた娘が居た………