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君が泣かないためならば
第3章 は
「そうだな。とりあえず飲みに行くか」
啓はそう言って嬉しそうに私の手を握る。
そのつないだ手を、じーっと見つめる私に
「あ。イヤだった?」
そう聞きながらも離そうとしない。
「イヤじゃないけど」
この年になって恥ずかしいじゃん・・・・
啓にそんな気持ちは微塵もないらしく
「じゃぁいいな」
そういって手をつないだまま歩き出した。
人に自分の考えを押し付けない、人のことを1番に考える啓が。
会社の前でこんなことをするなんてちょっと驚き。
でも、逆に。だからこそ思いきり好かれてるんだと感じることができた。
「ねぇ。啓」
「ん?」
「私のこと好き?」
私も、28にもなってこんなことを会社の前で聞いてみる。
「好きだよ。誰よりも」
そして恥ずかしげもなくそう答える啓に
ビックリして、うれしくなった。
好きと言われることが、こんなに嬉しいなんて忘れてた。
私は啓の横顔を見上げながら、久しぶりに幸せな気分になった。
啓はそう言って嬉しそうに私の手を握る。
そのつないだ手を、じーっと見つめる私に
「あ。イヤだった?」
そう聞きながらも離そうとしない。
「イヤじゃないけど」
この年になって恥ずかしいじゃん・・・・
啓にそんな気持ちは微塵もないらしく
「じゃぁいいな」
そういって手をつないだまま歩き出した。
人に自分の考えを押し付けない、人のことを1番に考える啓が。
会社の前でこんなことをするなんてちょっと驚き。
でも、逆に。だからこそ思いきり好かれてるんだと感じることができた。
「ねぇ。啓」
「ん?」
「私のこと好き?」
私も、28にもなってこんなことを会社の前で聞いてみる。
「好きだよ。誰よりも」
そして恥ずかしげもなくそう答える啓に
ビックリして、うれしくなった。
好きと言われることが、こんなに嬉しいなんて忘れてた。
私は啓の横顔を見上げながら、久しぶりに幸せな気分になった。