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君が泣かないためならば
第7章 い
「日本のチームも恐らく細かい数字は覚えてない」
そんなはずないでしょ!
「マスターファイルから自動的に全てのファイルに連動しているはずだから
その数字を直すだけでひずみは生じないはずだよ」
まさか!本当にそんなことをさせようとしてるの?
重田さんっっ!
「頼むよ。俺は企画のIDがないからマスターファイルに触れないんだ」
「さ、最終保存日がファイルに記録されますよ」
「うん。そこで、このCDのソフトをダウンロードして。
このソフトでファイルの保存日を操作できるから」
そう言ってカバンから用意してあったCDを私の目の前に差し出した。
それって・・・倫理的にどうなの?
「頼むよ。これで上手く行くんだ」
「・・・・」
「これが終わったら、退職願を出しておいで。N.Y.で待ってるよ」
重田さんの優しく笑った顔が悪魔の顔に見えた。
そんなはずないでしょ!
「マスターファイルから自動的に全てのファイルに連動しているはずだから
その数字を直すだけでひずみは生じないはずだよ」
まさか!本当にそんなことをさせようとしてるの?
重田さんっっ!
「頼むよ。俺は企画のIDがないからマスターファイルに触れないんだ」
「さ、最終保存日がファイルに記録されますよ」
「うん。そこで、このCDのソフトをダウンロードして。
このソフトでファイルの保存日を操作できるから」
そう言ってカバンから用意してあったCDを私の目の前に差し出した。
それって・・・倫理的にどうなの?
「頼むよ。これで上手く行くんだ」
「・・・・」
「これが終わったら、退職願を出しておいで。N.Y.で待ってるよ」
重田さんの優しく笑った顔が悪魔の顔に見えた。