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君が泣かないためならば
第7章 い
「分かりました。今から行きましょう」
啓たちのチームは今日の夕方7時までにN.Y.に資料を送らなければならなくて
それが終わったら、全員で打ち上げだと言っていた。
今は10時。
部に残っている人もいないはずだ。
「引き受けてくれるのか?」
ホッとしたような顔をした重田さんを横眼で見ながら
「さっさと終わらせましょう」
と席を立つ。
会社に着くと、企画部の階は暗くて
常備灯が付いているだけだった。
すでに廊下も人の動きを感知して電気が付くセンサーに切り替わっていて
私たちが行く先々で暗い廊下の電気が付いて行った。
同じ階の自販機コーナーの椅子を指差して
「重田さんはここにいてください」
と、促すと
「一緒に行くよ」
と言う。
「いえ、万が一部の人に見つかった時に
私一人の方が言い訳が通用します」
「そうか」
そう言って、自販機コーナーの椅子に座る。
私はCDを受け取って、部の中に入った。
必要な場所だけの電気を付けて
マスターファイルを保有している
啓のチームのリーダーの机に座った。
啓たちのチームは今日の夕方7時までにN.Y.に資料を送らなければならなくて
それが終わったら、全員で打ち上げだと言っていた。
今は10時。
部に残っている人もいないはずだ。
「引き受けてくれるのか?」
ホッとしたような顔をした重田さんを横眼で見ながら
「さっさと終わらせましょう」
と席を立つ。
会社に着くと、企画部の階は暗くて
常備灯が付いているだけだった。
すでに廊下も人の動きを感知して電気が付くセンサーに切り替わっていて
私たちが行く先々で暗い廊下の電気が付いて行った。
同じ階の自販機コーナーの椅子を指差して
「重田さんはここにいてください」
と、促すと
「一緒に行くよ」
と言う。
「いえ、万が一部の人に見つかった時に
私一人の方が言い訳が通用します」
「そうか」
そう言って、自販機コーナーの椅子に座る。
私はCDを受け取って、部の中に入った。
必要な場所だけの電気を付けて
マスターファイルを保有している
啓のチームのリーダーの机に座った。