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君が泣かないためならば
第2章 ミ (side紗江子)
「自分の気持ちを押し付けて明日香を困らせたくない」
どこまで、人がいいんだか。
明日香を困らせたくないから、自分の気持ちを押し込める。
これも―――愛、だ。
そんな愛に、明日香は気が付いているのだろうか。
「紗江子も・・・誰か見つけろよ」
「だよね。頑張る」
不毛な恋なんて、してる時間がもったいない。
愛している人に愛されたい。
愛してくれる人を愛したい。
こんな単純な公式が、ベクトルが上手く向き合わない。
席に戻ると、もうお開きのムードで。
明日香を送って行くという啓に明日香は
「今日は紗江子ちゃんの家に泊まるから」
なんて笑いながら断って、
男性陣から誘われた2次会も断った。
啓を狙っている子は積極的で、駅まで一緒に帰りましょう。と
強引に啓と一緒に駅のほうへ消えていった。
そんな二人を苦笑して見送って
私と明日香は二人でお酒を買い込んで家に帰った。
「啓は大丈夫かな」
笑いながらビールのプルトップを明日香が開ける。
「狙われてたものねぇ~」
私も笑いながらビールを開ける。
「乾杯」
二人でこんな風に家でビールを飲むのも習慣化してる。
浅岡さんにあまり会えない私に明日香が気を使っているのかもしれないし
重田さんのことで寂しいのかもしれない。
どこまで、人がいいんだか。
明日香を困らせたくないから、自分の気持ちを押し込める。
これも―――愛、だ。
そんな愛に、明日香は気が付いているのだろうか。
「紗江子も・・・誰か見つけろよ」
「だよね。頑張る」
不毛な恋なんて、してる時間がもったいない。
愛している人に愛されたい。
愛してくれる人を愛したい。
こんな単純な公式が、ベクトルが上手く向き合わない。
席に戻ると、もうお開きのムードで。
明日香を送って行くという啓に明日香は
「今日は紗江子ちゃんの家に泊まるから」
なんて笑いながら断って、
男性陣から誘われた2次会も断った。
啓を狙っている子は積極的で、駅まで一緒に帰りましょう。と
強引に啓と一緒に駅のほうへ消えていった。
そんな二人を苦笑して見送って
私と明日香は二人でお酒を買い込んで家に帰った。
「啓は大丈夫かな」
笑いながらビールのプルトップを明日香が開ける。
「狙われてたものねぇ~」
私も笑いながらビールを開ける。
「乾杯」
二人でこんな風に家でビールを飲むのも習慣化してる。
浅岡さんにあまり会えない私に明日香が気を使っているのかもしれないし
重田さんのことで寂しいのかもしれない。