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第6章 逮捕へ

だが、２人は自身の選んだ学科である理数科に興味はなかった。
茨成大学の理工学部等ではなく、小田は心理学部、海老原は社会学部を専攻し合格した。

仲が良かったため、２人はルームシェアし、小田が家賃、海老原が光熱費・消耗品を負担することで同意した。
折半にしなかったのは金でケンカをしないため。

高校時代に考えなかった奨学金というローンの高さに驚愕し、２人は郵便局でバイクの免許を取り、アルバイトを始める。


だが、歪みも生じてくる。
実家の向樹の部屋に多大な借金を作った兄が逃げ込んできたのだ。

借金取りの電話が毎日のように鳴り響くようになる。

挙句の果てには向樹の名前で様々な手紙が届くようになる。
兄が向樹の名前で無修正のビデオを通販したからだ。