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第1章 はじめに

そんななか、小田はひとりの少女と出会う。
普通自動二輪(中型バイク)の免許を習いに来ていた１７歳の田沢奈津美だ。

高校に行っていなかった彼女は親戚のスナックで年齢を偽って働いていた。
バイクを取得すると、次は学科が免除のため普通車の教習を習い始めた。

１７歳でも仮免許ぎりぎりまで教習を習うことは出来る。
奈津美はバイクを暴走族仲間から買ったのだが、車を購入する資金がなかった。


その金を工面するために彼女が考えたのは援助交際だ。

援助交際とは引用による簡易な説明になるが、
女が金銭を目的として交際相手を募集し、性行為などを行う売春で１８歳未満の女の子(主に中高生）が行っている場合が多く、児童買春問題として取り上げられる。
必ずしも性行為は伴わないが、狭義には性行為目的の相手に対する金銭目的の主に未成年者による売春を指すという。