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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 それに、湯に入った朋香はすぐに、田中の方へ背を向ける体勢で、湯の中にしゃがみ込んだので、田中の方からはほとんど何も見えないことに。

 ただ、この日の朋香は撮影のために髪をアップにしていたので、後方にいる田中にはそのうなじがはっきり見えており、「うなじフェチ」を公言する田中にとっては至高の光景なのかもしれなかった。

 こっそりと、朋香のうなじを背後から眺め続ける田中。



 それ以降、朋香と田中は口をきかないままだったが、そんな沈黙の静けさは長くは続かなかった。

 戸が再び、ガラガラと開けられたからだ。




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