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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
「もたもたしてると、人が来ちゃうって。大丈夫、優しくするから。怖がらなくていいって」

「そういう問題じゃありません!」

「俺のこと、嫌い?」

「嫌いでも好きでもありません! 会ったばかりじゃないですか。だから、ね……お願い! もうそんなことは言わないで……! あ……あぁん……」

 毅然とした態度で拒絶しようとする朋香だったが、最後の最後でまたしても甘くあえいでしまう。



 このままでは埒が明かない、と思ったのか、三浦はシンボルを隠しもせず、おもむろに朋香の方へ接近していった。

 当然ながら、恐慌をきたす朋香。

 しかし、どんなに踏ん張ろうとしても、足腰が言うことをきかず、座ったまま身体を後ろにずらして、三浦から少しだけ遠ざかることしかできなかった。

 涙声で朋香が叫ぶ。

「きゃあああっ! 嫌っ!」

 しかし、朋香も三浦も知る由もなかったことだが、この温泉宿は広大な敷地面積を誇っており、お隣さんですら数十メートル以上離れていた。

 そのため、多少の物音や声などは、外に漏れることすらないのだ。



 三浦はバシャバシャと湯を掻き分けて朋香に近づくと、ほのかに薄ピンクに染まっている肌に、その手を伸ばした。




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