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怪しい薬の研究所
第3章 莉央菜と宮元の夜
 そして二人は元通り、服と白衣を着けた。



 普段通りの服装になった途端に、態度と口調まで普段通りに戻し、宮元が言う。

「では、帰りましょうか。……そうそう、莉央菜所長は夕食はどうされます? よかったら、一緒にいかがですか。私が奢りますよ」

「あら、気が利くわね。じゃあ、お願いしようかしら」

「そうですよ、断れないはずです。何せ、恋人同士なんですから」

 嬉しそうに言う宮元に、莉央菜も頬を緩ませた。

「分かってるってば。それじゃ、行きましょ」

 二人は身支度を整えると、連れ立って実験室を後にした。



              ■ 第3章 おわり ■


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