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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
「さっきの、お世辞じゃないですよ。莉央菜所長も、ものすごい美人ですからね」

「やけにゴマをするわね。どういう魂胆? 私を抱きたいから?」

 愉しそうに尋ねる莉央菜。

 宮元が焦り気味に答えた。

「そ、そんな意図はございませんよ! ま、まぁ……私だって男ですから、莉央菜所長のような素敵な女性に惹かれてしまうってことは否定しませんが」

「うふふ、お上手ばっかり。はいはい、分かったわよ。お互い気が向いたら寝ましょ。さて、準備が順調に進んでるから、今日か明日あたり、パーッとみんなで飲みに行きましょうね」

「ぜひ! あ、そうだ……温泉宿と男性モデルの件は、どんな感じですか?」

 莉央菜の口から、「寝ましょ」という言葉が出たことに、内心の喜びを隠し切れない様子の宮元が尋ねた。

 莉央菜は自信満々の口ぶりで答える。

「私の部下で優秀なのは、宮元君だけじゃないのよ。私たちは精鋭部隊みたいなものだからね。当然、万事順調に決まってるわ。温泉宿のアポイントメントも取れたし、男性モデルも見つかったわよ。『撮影したり、温泉で色んなプレイが行われたりしても大丈夫』という許可も、宿の経営者から取れたし、障害は何もないわ」

「それを伺って安心いたしました! 飲み会も、温泉宿での撮影も、楽しみにしていますよ」

「私も楽しみにしてるわよ」

 莉央菜と宮元は笑いあった。




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