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短編 阿吽(あうん)
第1章 ばら色を夢みて
この部屋で初めてのメニューは、彼の好きなチキンカレーライスと福神漬。
この日、ひとつめの「えっ?」を体験することになる。
「ただいま。」
「お帰りなさいっ!(笑)」
「来たね。ちゃんと来れた?」
「うん。ドキドキしながら、キョロキョロしながら、来た(笑)」
ところで、他に、何か気付かないの???
彼は、何も気付かない。
(ありえない…部屋、明るくなったでしょ?ブラウンがベージュになったじゃん!)
翌日、カーテンを洗濯して、ガラスを磨いて、テレビ画面拭きあげて、
でも……気付かなかった。
この日、ひとつめの「えっ?」を体験することになる。
「ただいま。」
「お帰りなさいっ!(笑)」
「来たね。ちゃんと来れた?」
「うん。ドキドキしながら、キョロキョロしながら、来た(笑)」
ところで、他に、何か気付かないの???
彼は、何も気付かない。
(ありえない…部屋、明るくなったでしょ?ブラウンがベージュになったじゃん!)
翌日、カーテンを洗濯して、ガラスを磨いて、テレビ画面拭きあげて、
でも……気付かなかった。