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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第3章 LessonⅢ 悪意ある噂
この後で、〝美奈子、わかんなぁーい〟と続きそうだったので、輝は慌てて吉瀬に言った。
「吉瀬さん、ここはもうこれくらいにして、スタジオに戻りましょう」
「判りました」
吉瀬も事情は察していたのか、既に機材はすべてバッグに詰め込み終えていた。
「じゃあ、これで」
輝はお愛想程度に声を掛けると、吉瀬と共に美奈子や岩田に背を向けた。岩田は少し離れた場所に佇み成り行きを見守っていたらしい。背を向ける寸前、岩田が美奈子の方に近づいてゆくのが視界の端に映った。
「あれじゃねえの」
という岩田の声が聞こえてくる。
「最近、流行ってるらしいぜ。独身の中年女が嫁き遅れになる前にウェディングドレスで一人記念写真ってのがあるって」
「えぇっ、やだ、なに、それー。惨めすぎるぅ」
美奈子の騒がしい舌っ足らずな声が風に乗ってきた。
「吉瀬さん、ここはもうこれくらいにして、スタジオに戻りましょう」
「判りました」
吉瀬も事情は察していたのか、既に機材はすべてバッグに詰め込み終えていた。
「じゃあ、これで」
輝はお愛想程度に声を掛けると、吉瀬と共に美奈子や岩田に背を向けた。岩田は少し離れた場所に佇み成り行きを見守っていたらしい。背を向ける寸前、岩田が美奈子の方に近づいてゆくのが視界の端に映った。
「あれじゃねえの」
という岩田の声が聞こえてくる。
「最近、流行ってるらしいぜ。独身の中年女が嫁き遅れになる前にウェディングドレスで一人記念写真ってのがあるって」
「えぇっ、やだ、なに、それー。惨めすぎるぅ」
美奈子の騒がしい舌っ足らずな声が風に乗ってきた。