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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第3章 LessonⅢ 悪意ある噂
一人になった輝を乗せたエレベーターは、ほどなく七階に到着した。そのまま総務課に行って自分のデスクに座ろうとしていると、肩を叩かれた。
「輝、ちょっと」
振り向くと、同じ総務の守口紘子(ひろこ)であった。同期入社で、二年前に結婚したが、今も変わらず勤務している。もちろん同じ歳だ。
「紘ちゃん?」
紘子とは親友とまではいかないけれど、少なくとも、この会社ではいちばん近しい存在なのではないかと思っている。
「ちょっと話があるの」
意味ありげな顔で促され、輝は紘子についていった。どこに行くのかと思ったら、紘子は七階の女子トイレに直行した。
近代的ビルの社員用トイレは常に清掃員が出入りし、掃除も行き届いて気持ちの良い空間を作り出している。
「輝、ちょっと」
振り向くと、同じ総務の守口紘子(ひろこ)であった。同期入社で、二年前に結婚したが、今も変わらず勤務している。もちろん同じ歳だ。
「紘ちゃん?」
紘子とは親友とまではいかないけれど、少なくとも、この会社ではいちばん近しい存在なのではないかと思っている。
「ちょっと話があるの」
意味ありげな顔で促され、輝は紘子についていった。どこに行くのかと思ったら、紘子は七階の女子トイレに直行した。
近代的ビルの社員用トイレは常に清掃員が出入りし、掃除も行き届いて気持ちの良い空間を作り出している。