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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第4章 LessonⅣ 忍ぶれど
教会の内部は思ったよりは広々としていた。かつては信心深い信徒たちが集ったであろう礼拝堂は森閑と静まり返り、人っ子ひとり見当たらない。木製の長椅子が間隔を置いて整然と並んでおり、奥まった中央に牧師が信徒たちに説法するための台が設けられていた。
内装そのものは、写真などでよく見る教会と何ら変わらない。この近隣の人々は皆、几帳面なのか、信心深いかのどちらかだろう。或いは、その両方かもしれない。神父も不在で無人の教会にしては掃除もきちんとされており、荒れた感じは一切なかった。
そのことにどこかホッとして、輝は左右に長椅子が何列にも並ぶ中央の通路をゆっくりと奥手に向かって進んだ。
内装そのものは、写真などでよく見る教会と何ら変わらない。この近隣の人々は皆、几帳面なのか、信心深いかのどちらかだろう。或いは、その両方かもしれない。神父も不在で無人の教会にしては掃除もきちんとされており、荒れた感じは一切なかった。
そのことにどこかホッとして、輝は左右に長椅子が何列にも並ぶ中央の通路をゆっくりと奥手に向かって進んだ。