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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第4章 LessonⅣ 忍ぶれど
「嘘なんかじゃないし、その場逃れのための科白でもない。第一、俺は息をするように嘘をつくのが得意な男ではないからね。そんな風に女を口説き慣れていたら、今頃、独身じゃいないよ」
「私が白百合?」
信じられないというように首を振る。と、吉瀬が真摯な眼を向けてきた。
「どうして、あなたはいつもそんな風に自分を取るに足りないもののように思うんだ? あなたがどう思おうが、俺は、あなたという女性を凜として咲く花のように気高い心を持った人だと思うし、そんな風に見える」
「由佳里さんにも似たようなことを言われたわ」
「由佳里ちゃんに?」
「そう。私はもう少し自信を持つと良いってアドバイスされたのよ」
「私が白百合?」
信じられないというように首を振る。と、吉瀬が真摯な眼を向けてきた。
「どうして、あなたはいつもそんな風に自分を取るに足りないもののように思うんだ? あなたがどう思おうが、俺は、あなたという女性を凜として咲く花のように気高い心を持った人だと思うし、そんな風に見える」
「由佳里さんにも似たようなことを言われたわ」
「由佳里ちゃんに?」
「そう。私はもう少し自信を持つと良いってアドバイスされたのよ」