この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第4章 LessonⅣ 忍ぶれど
 聡が破顔した。その横顔には先刻まで漂っていた悲愴感のようなものはない。そのことに輝は安堵する。温かな気持ちが全身にひろがってゆく。
「最初ここに飛び込んできたときは、雨があまりにも冷たくて、そのまま凍死するかと思ったわ」
 今なら、こんな軽口をきける。
「そうなっても仕方なかったんだぞ」
 ふいに肩に彼の手が回され、強い力で引き寄せられた。そのまま頭を聡の肩に預ける。
 この男の温もりは、どうして私をいつも落ち着かなくさせるんだろう。その癖、どんな場所よりもこの男の傍が心地よい。
 ずっと、ずっと、彼の側にいたい。この温もりに抱かれて、感じていたい。優しくて穏やかな笑顔を見ていたい。
 聡が包み込むような優しさだけでなく、意外に傷つきやすい脆い面をさらけ出したことで、輝の彼への想いは更にいや増していた。
/250ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ