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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~

だが、輝に止めるつもりは毛頭なかった。むしろ、自分に聡という男がここまで欲望を示してくれていることがこの上なく嬉しい。こんな自分でも、聡の欲望をここまでかき立てることができるのだ。
「いいえ、止めないで続けて」
髪に彼の息がかかる。とても居心地が良い。というより、少し心地よすぎた。このままでは、親猫の温かなお腹に寄り添う子猫のように眠ってしまいそうだ。
聡はしっかりと抱きしめてくれている。その安息の地から自分の身体を無理に引きはがしたが、それには自分の意思の力を総動員させねばならなかった。
輝は聡に抱きしめられたまま、急いで無理にその腕を引き離した。それでも背後にすぐ側に居る彼の存在をひしひしと感じた。
「いいえ、止めないで続けて」
髪に彼の息がかかる。とても居心地が良い。というより、少し心地よすぎた。このままでは、親猫の温かなお腹に寄り添う子猫のように眠ってしまいそうだ。
聡はしっかりと抱きしめてくれている。その安息の地から自分の身体を無理に引きはがしたが、それには自分の意思の力を総動員させねばならなかった。
輝は聡に抱きしめられたまま、急いで無理にその腕を引き離した。それでも背後にすぐ側に居る彼の存在をひしひしと感じた。

