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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~

聡からデートに誘われたのは、それからきっかり二週間後の十二月二十四日であった。初めてのデートとあって、輝はすっかり心が浮き立って、終始はしゃぎっ放しである。そんな輝を聡は呆れる風もなく嬉しげに見つめていて、周囲から見れば、微笑ましいカップルそのものだ。
輝は普段から心がけているように三十一歳の世慣れた女らしい態度を取ろうと心がけていたものの、やはり大好きな聡とのファースト・デートとなると、ついはしゃいでしまう。時々、我に返って大人げない態度を取っている自分に気づき、頬を染めるのだが、聡は穏やかに微笑んでいるだけだ。
また、あるときは振り返ってみると、聡が熱っぽい視線でこちらを見つめていることを自覚することもあった。そんな瞬間、聡の切れ長の瞳には、何ともいえない艶っぽい光が浮かんでいる。
輝は普段から心がけているように三十一歳の世慣れた女らしい態度を取ろうと心がけていたものの、やはり大好きな聡とのファースト・デートとなると、ついはしゃいでしまう。時々、我に返って大人げない態度を取っている自分に気づき、頬を染めるのだが、聡は穏やかに微笑んでいるだけだ。
また、あるときは振り返ってみると、聡が熱っぽい視線でこちらを見つめていることを自覚することもあった。そんな瞬間、聡の切れ長の瞳には、何ともいえない艶っぽい光が浮かんでいる。

