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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
「本間さん」
先に入ったオーナーに呼ばれて、輝は慌ててオーナーについて中に入った。
室内はかなり広かった。こちらは予想通り、コンクリートが剥き出しである。入り口近くにカーテンで仕切られた一角があり、今、そのカーテンは半ば開いていた。
「こちらでまずメークと着付けをさせて頂きますね」
オーナーはいとも簡単に説明を終え、カーテンの開いた部分から仕切りの中を覗き込んだ。
「由佳里ちゃん、お客様が来られたので、お願いね」
「じゃあ、僕は外でお待ちしてます」
オーナーは輝を中に押し込み、外側からカーテンを閉めた。カーテンの仕切りの中はなるほど、壁側に大きな鏡が据え付けられていて、小さな丸椅子が置かれている。その傍らに、いかにもプロ仕様といったメーク道具一式が入った大きな箱が存在感を主張している。
先に入ったオーナーに呼ばれて、輝は慌ててオーナーについて中に入った。
室内はかなり広かった。こちらは予想通り、コンクリートが剥き出しである。入り口近くにカーテンで仕切られた一角があり、今、そのカーテンは半ば開いていた。
「こちらでまずメークと着付けをさせて頂きますね」
オーナーはいとも簡単に説明を終え、カーテンの開いた部分から仕切りの中を覗き込んだ。
「由佳里ちゃん、お客様が来られたので、お願いね」
「じゃあ、僕は外でお待ちしてます」
オーナーは輝を中に押し込み、外側からカーテンを閉めた。カーテンの仕切りの中はなるほど、壁側に大きな鏡が据え付けられていて、小さな丸椅子が置かれている。その傍らに、いかにもプロ仕様といったメーク道具一式が入った大きな箱が存在感を主張している。